技能実習生の功罪

未だ技能実習生を雇用している企業も多いかとは思います。ですが今回、なかなか難しい問題に直面している所があり、メリットもあるけどデメリットも大きいな……と思ったのでお知らせしておこうと思います。

詳細はぼかしておきますが、とある受け入れ先で入国後に女性実習生の妊娠が発覚したというケースが起きたそうです。

弊社はもちろん特定技能のみですので、これは別の組合の話なのですが、これが結構厄介な状況になってしまったそうです。

まず、妊娠の相手なのですが、入国前の日本語学校の時に同じ学校に通っていた男性との間の子でした。そのため、働き始めてから半年も経たずにそのことが発覚し、最終的に帰国もできない……というような状況になってしまったということです。

さらに、妊娠している本人も帰国したくないと希望している上に、相手の男も離れた場所で働いていて認知したくない、しかしもう時期的に堕胎することもできない……という、どうしようもない状況でした。

「子供は要らない……」と言っていたという、母親本人もどうしようもない人物だとは思いますが、彼女の母国もシングルマザーという状態は文化的に許されないため、実家に戻ることもできません。当然、妊娠出産後は働くことも難しいうえ、その後の育児に関しても同様です。

……可哀想ですが、この子は完全に難民状態になってしまいました。

唯一幸いなのは、医療や保険福祉が充実している日本でしたので、まだ来日して一年も経っていない、税金すらほとんど払っていない状態にもかかわらず、手厚い福祉が受けられる……ということです。

まあそのことは一旦置いておいて、何より難しい立場なのは『受け入れ企業』ですよね。

一度技能実習生という制度を使って雇用してしまった以上、その管理責任の多くは受け入れ側に発生することになります。ですが今回のように、誰も望んでいない妊娠・出産が起こってしまった場合にも、そのサポートが求められることになります。

ですので、人手が足りないような僻地にあるにも関わらず、病院までの送迎や子供に関するあれやこれやの対応を代わりにしてあげなければならないという状況になってしまいました。

しかも、まだ一年も経っていない状況で起こってしまったため、その残り期間もまだ二年間はあるという……。

この問題の結末がどのようになるかはまだ分かりませんが、かなり頭が痛い問題だと同情せざるを得ません。何より生まれてくる子供は本当に可哀想ですよね……。

多くの企業が、退職されることを防ぐため、技能実習生を選んでいる場合が多いとは思いますが、こうしたケースのように大問題が発生した場合にも、企業側は一方的に辞めさせることができない、という問題を抱えることになります。

これが技能実習制度の歪んだ問題ですが、まさかここまで大変な事態が起こったケースというのは初めて聞きました。技能実習生というのも、善し悪しだなと改めて考えさせられましたね。

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