農村の先進事例を紹介します②鹿追町の山村留学

引き続き、未来の農村に向けた先進事例を紹介していきたいと思います。

▶鹿追町の山村留学の取り組み

https://www.shikaoi-study.jp

鹿追町に関しては、以前十勝に住んでいたこともあり、移住者が多い町だな~という認識でいたのですが、その裏にはこのような取り組みがあったことを知りました。

ある地域の小学校の存続のため、都会から鹿追町へ、山村への留学制度を作ることによって、地域の人口を維持していこうという取り組みです。既に十年以上の歴史があり、その成果もきちんと出ていることを実感しました。

この長い取り組みの歴史の結果、いよいよ地域には住宅が足りなくなり、新たに大規模な寮を作ることになっているとか。この人口減少時代に、挑戦的な事例だと言えますね。

▶山村留学の現実的な部分

もちろんこれらは、簡単な話ではありませんでした。

私が一番驚きを受けた部分は、事前に案内するためのパンフレットにおいて、きちんと『デメリットの部分』も説明され、それを理解した人にしか受け入れを行っていない、という所です。例えば、

  • ご両親は地元の行事への参加もしてもらいます
  • 全く問題が無いわけではありません。いじめが起こることもあります
  • 街に比べて、生活は不便です

など……。非常に現実的ですが、とても親切だと思いました。農村は理想郷などではなく、都会のイヤな部分から逃れたいと思ってきた人たちには、最初は楽園のように思えるものなのです。

▶農村のこれまでのPR戦略は崩壊しました

田舎によくありがちな話ですが、人を呼びたいがあまりに『いい部分だけしかアピールしない』という問題があります。

ひと昔前までは、これで何とかなっていた所もあるのかもしれませんが……いや、現状を見る限り、きっとそうではなかったんでしょう。この問題点というのは、『実際に行ってみたら思っていたのと違った、半分詐欺じゃないか!?』という点です。

特に近年は、SNSの発達によって、これまで隠蔽されてきた本当のことが暴露される時代になってきたのだと言えます。その結果、必要以上に『盛って』PRをした所は、それによって叩かれる時代になってしまいました。

むしろ、現在好まれる広報というのは、『正直にありのままを伝える』ことなのです。

「悪い部分ももちろんあります。ですが、都会とは違ったこんないい所もあるので、そういう部分が気に入った人は、ぜひ一緒に暮らしてみませんか?」

というメッセージが好まれるようになったと思っているのですが、結構見栄を張りたい田舎のおじさんも多く、そうしたメッセージは好まれなかったりもするようですね。

その結果、理想の田舎を思い描いてスローライフを求めた結果、結局途中で断念してトラブルが起こるケースもあり、そうすると逆に手間がかかって重労働になったり、双方が嫌な気分を抱えることも起きてしまうようです……。

ですので、実際に効果が出ている鹿追町の取り組みは、非常に参考になりました。ありがとうございました。

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